ドガの絵画の特徴
ドガは現在では印象派の画家に分類されていますが、本人はそう呼ばれることを好きではなかったようです。
他の印象派の画家たちは屋外に出て絵画を制作しましたが、ドガは主にアトリエにこもって絵を描いていました。
ドガの絵画の特徴は、印象派に多くみられる鮮やかな色彩をメインにした近代化の部分と、
古くからの技法であった写実的な手法を守り続けたいという両方の気持ちがあらわれていることです。
また、ドガは大胆な構図で絵画を制作しています。
中心がずれている構図や、画面の端で顔がきれてしまっている人物などいろいろと試しています。
これは、日常生活で目にしている何気ない瞬間をきりとっているような印象すらうけます。
構図だけでなく、ドガは油絵、パステル画、版画で表現するようになります。
これらの絵画は実際に見ながら描いたものではなく、ドガ自身の記憶をもとにして
構図を少しずつ変化させながら描いていることも特徴的です。
ドガの有名な絵画
ドガの絵画ではずすことができない代表はバレエの踊り子でしょう。
それ以外にも馬やパリの生活の一面を描いたものが有名です。
■バレエのレッスン
舞台で踊っているバレエの踊り子もありますが、この「ダンスのレッスン」は、
バレエの練習風景を絵画にしています。
この絵画は遠近法をうまくとりいれ、赤い色を加えることで更に絵画に奥行きを持たせています。
この絵も何度もドガは描きなおしています。パリのオルセー美術館にあります。
■アイロンをかける女たち
パリの日常生活の一部が題材にしている絵も多く描いているドガの絵画でも特に有名な絵です。
2人のアイロンをかけるクリーニング屋さんの女性は、一人は一生けんめいに力をいれてアイロンをかけていますが、
一人は疲れてあくびをしています。毎日仕事をしているとこんな風景もあったのでしょう。
これらもモデルをおいて描かれているわけではありません。パリのオルセー美術館にあります。
■ロンシャン競馬場
あまり外出しなかったドガが興味をもって外の風景を描いたのが競走馬です。
ドガは馬が走っているシーンよりも、スタート前、緊張して静かになった画面を好んで描いています。
この絵もスタート前を描いています。
ですが、現実の場面ではなくドガが記憶していた風景と馬を構図に配置した絵画なのです。
ボストン美術館にあります。 ドガの作品はパステルが使われているものがあり、保存が難しい絵画でもあります。
美術館側も照明を落としたり、ガラスケースにいれて保存していたりします。
何度も同じ題材を描き続けていたドガはこのような言葉を残しています。
「同じ主題を10回でも100回でも描かなければならない」
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